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執筆者の写真Iriyama Satoruko

鳥さんを飼育するにあたって気を付けてほしいこと(9)



クリッピングとは 羽根を切る、ということです。

羽根、といっても羽毛の一部をカットするので 鳥さんに痛みや苦痛はありません。

羽毛は人の髪の毛と同じで 神経や血管はないので大丈夫です。

普通は 翼の風切りばね2~3枚をカットします。

切られた羽根は 数か月で生え変わりますので 生えそろえばまた

飛べるようになるわけです。


ペットショップなどでお迎えすると、すでにクリッピングされていたり、

「羽根を切りましょうか?」と聞かれたりします。

なぜ 羽根を切るのか?切ることは正しいのか?鳥さんにとっては?

と少し考えてみました。


鳥さんにとって羽根を使って飛ぶ、ということは、私たちが歩いたり走ったり

するのと同じ、当たり前の移動手段です。

一部飛べない鳥(ニワトリ、ダチョウ、ペンギンなど)以外、

特に小型の鳥さんにとって飛ぶ、ということは当たり前の生活手段です。


では、なぜクリッピングをするのか?

これは全く人間側の都合です。

クリッピングをすると

・飛べないので万が一脱走しそうになっても簡単に捕まえられる。

・逃げられないので手乗りにしつけやすい。

ショップなどでは 早く手乗りにする手段として勧める例も多いようです。


しかし デメリットもあります。

・飛べないため踏みつけなどの事故がおこる。

・運動不足による健康被害

・(飛んだ経験がある子の場合)急に飛べなくなったことによる落下事故

・ストレスによる毛引きなど。


個人的には クリッピングは行うべきではない、と思っていますが

ご家庭の都合など、個人的事情もあるとは思います。

クリッピングする場合は まず 鳥たちのことを考えてください。

人の都合で飛べなくするので その分の安全は必ず確保してください。

鳥さんの行動、癖(狭いところに隠れるなど)に注意して事故のないように

気を付けて行動してください。


なお、クリッピングをしないならしないでの事故も多いです。

特に逃走事故は多いので 放鳥の際には 窓やドアの開放、

急な来客などの時 うっかり肩にのせたまま部屋を出ないことなど

気を付けてください。


初めから鳥さんの遊ぶ部屋、遊ぶ空間は決めておくこと、

その部屋からは出さないこと、飼い主さんが部屋を出る際は

鳥さんをケージに戻すこと、など注意してください。


基本は 目を離さないことです。

鳥さんを放鳥して一緒に遊ぶ際は 飼い主さんも気持ちに余裕をもって

しっかり鳥さんの行動を確認してください。



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