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執筆者の写真Iriyama Satoruko

鳥さんを飼育するにあたって気を付けてほしいこと(追記)

気づきがあったりしたので 一応しめたブログですが改めて追記させていただきたいと

思います。


最近また いろいろな事故等

鳥さんたちの悲しい話を

耳にします。


どうしてそんなことが?と

思うようなこともありますが

なんとか 防げたのでは

ないか?と思うような

事例も見かけます。

改めて 気を付けて

いただきたいことなど

考えてみたいと思いました。




最近は 新規に鳥さんをお迎えする方が増えている傾向にあります。

新しくお迎えした子を紹介する記事などSNS上でみかけます。

鳥さんを家族として迎える人が増えること、ペットとしての愛着を持っていただけることは

素晴らしいことだと思います。

でも 小鳥を飼う、ということをよく考えてお迎えしてほしいと思います。

飼う前にその鳥について勉強してください。

あたえても良いもの、あたえてはいけないもの、などもよく調べていただきたい。

観葉植物、人の食品など、中毒を起こすこともあり、注意が必要です。


食べ物系ですが 先日のセミナーで 塩土、ボレー粉の危険性について伺いました。

カルシウムの補給にボレー粉、ミネラルの補給に塩土を与える方は多いですし、

実際、塩土を好んで食べる鳥は多く、ペットショップなどでも与えるべきとして

勧められています。

しかし 最近の研究で塩土やボレー粉などを多食すると グリッドインパクションを

起こす可能性が高く 与えないように言われています。


(グリッドインパクションとは 塩土などの砂、ボレー粉などが筋胃の中に蓄積し

 排出されなくなることで 胃閉塞などを起こすこともある病気。

 軽傷であれば 流動食を与え、潤滑剤を与えることで排泄を促しますが、

 重症の場合 手術による摘出になることもあるそうです。

 主な症状は 嘔吐、食欲不振、絶食便など)


カルシウムフードについては カトルボーンのほうがお勧めですが カトルボーンの場合も

固い部分は同じ症状を起こすことがあるそうで かたい部分はできるだけ与えないように

したほうがよいそうです。

(粉末状のカトルボーンも固い部分をそのまま砕いている商品が多いそうで注意が必要)

塩土、ボレー粉を与える場合は 鳥の様子によく注意してください。


ちなみに 塩土がバードフードとして推奨されてきた理由の一つとして、多くの

野生インコが塩分を含む土を摂食するから、といわれていましたが 最近の研究で

彼らは塩分豊富な土を求めるのではなく、毒性のある種子の解毒作用促進のため

土を摂食することが報告されています。

したがって もともと解毒の必要のない食生活をおくる飼い鳥には塩土の必要性は

少ないと思われます。



また この時期ならではですが 暖房器具による低温やけどなどにも注意が必要です。

特に暖房器具の取り付け方には注意してください。

ひよこ電球などは 金属製のカバー部分にも熱を持ちます。

通電中もですが消灯後もかなり熱いことがあります。

鳥さんが上に乗ったり 下に潜り込まないように気を付けてください。

ひよこ電球などはケージの中に設置するのではなく、ケージの外側から取り付けるように

しましょう。

また インコやオウムなどの場合 コードを脚でつかんでかじる事故にも

注意してください。

ペットショップで売っている 止まり木付きのヒーターがあります。

このヒーターは止まり木部分も熱を持つ構造で 商品には「足元から温める」と

ありますが止まり木部分にとまった鳥さんが低温やけどを起こす例が少なからず

報告されています。

鳥の場合 脚部分のみが裸状態であり一番やけどを起こしやすい場所です。

鳥を守るための暖房は直接の暖房ではなく 鳥のいる空間を温めることがベストですので

この商品を使用される場合は止まり木部分を外して使用することをお勧めします。


温度管理以外に 冬場の日光浴などについて、UVランプを使用される方があります。

鳥は体の中でビタミンⅮなどを作れないため 日光浴が有効です

冬場は戸外での日光浴が難しくかわりにUVBランプを使用する場合が多いです。

紫外線には主にUVA,UVB,UVCの3種があり鳥さんに必要なのはUVBだといわれています。

ペット用UVランプには 爬虫類用と鳥、小動物用の2種類があります。

同じようなものなのだと思う方もありますが 爬虫類用はUVAとUVBの2種の紫外線を

使用しています。

一般的に鳥、小動物用の商品より強い光線なので 爬虫類用商品を、鳥や小動物に

使用するのは避けましょう。

特に目に与える影響が強く 鳥用であっても横から鳥に直接あてないでください。

ケージの上からあてるようにして、必ず避難場所(影になる場所)を用意してください。

また 照射時間は長くなりすぎないよう注意してください。

場合により発情を促進したりする場合があります。

あと ヒーターでもUVランプでも 使用する場合はサーモスタットの併用により

温度が上がりすぎないよう注意することが必要です。

できれば 飼い主さんが見守れる環境での使用がお勧めです。


海外での記事では 市販のUVライトでは 鳥に必要なUVBはどの機種でも少なく、

鳥に必要な量をUVランプのみで摂取させるためには「鳥の頭より15cm程度

30~45cm離れると効果なし」と書いているところもありました。

ただ、鳥の皮膚は非常に薄く敏感であり、特に目(角膜)は薄いので照射時間なども

注意が必要とありました。

また、新品の機種を初めて利用した際、UVBとともに照射されるUVAによりやけどや

を引き起こす事故もあったようです。

(海外で一部の例です)

商品に記載された照射量はあくまでも目安であり そのまま鵜呑みにしないで

注意して使用するほうがよさそうです。


UVランプやLEDランプは熱を持たない光源とされていますが厳密にいうと発熱することが

あるようです。

中にはランプではなくソケット部分などに高熱を帯びる商品もあるようです。

ご使用の際は ケージ内の温度管理にご注意ください。



この時期 空気清浄機や加湿器などを使用される方が多いと思います。

最近、報じられた記事で 空気清浄機などの清掃に「クエン酸」を使用後、

作動させたら インコが亡くなったそうです。

記事には 清掃後のクエン酸のふき取りが不十分で 空気ともに排出され

それを吸い込んでの中毒死の可能性が高いといわれています。

もしクエン酸を含む洗剤等で清浄された場合 何度も水洗いしてその後

鳥のいないところで試運転をするようにしましょう。

クエン酸を使用しないことが一番良いようです。


人やほかの動物に大丈夫であっても鳥にとって危険なもの、注意の必要なものは

いろいろあります。

かわいい鳥さんを守るためによく注意してください。






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