
前回 鳥さんにとって危険なものや、気を付けてほしいことなど書いてみました。
その後も 改めていろいろな勉強会に参加したり 鳥飼さんの記事などをみながら
まだまだ 考えていきたいことがあると思いました。
先日 SNSの投稿を拝見してとても気になることがありました。
そこには鳥さんの遊具などについての危険性が報告されていました。
鳥さんのケージ内に いろいろな遊具、おもちゃ、巣箱、巣材、ベットなど
いろいろ設置される方が多いと思います。
ペットショップに行けば「愛鳥グッズ」と称して様々なものが売られています。


このところは自然素材、安全性などへの注目度が高いこともあり 化繊素材のものより
自然素材である木綿(コットン)製品が多いように見受けられます。
実際 当店でお預かりする鳥さんたちも ロープ状のおもちゃ、布製のおやすみテント、
止まり木にも コットンのロープ素材などを使用している方が多いです。
しかし、こういうものは鳥さんにとっての安全性としてはどうなのでしょうか?
以前より ひも状の繊維については巻き付きによる事故、脚部に絡んだ繊維により
指を失ったり 最悪は首吊りになってしまうなどの事故が報告されています。
しかし それ以外の問題がどうなのかは 今回の報告を拝見するまで
気にしてはいませんでした。
今回教えていただいたのは 繊維の誤食による事故のお話です。
現在 欧米などでは こういうコットン製、もしくは化繊などの道具の使用は
勧められていないそうです。
理由は 鳥さんがコットン製品などをかじることにより その繊維が そのう内に
蓄積され食滞を起こしたり 最悪の場合は命にかかわることもあるからなのです。
コットン繊維は 消化されにくく誤食した場合、そのう内で絡まってしまったり
そしてまま蓄積されてしまいます。
鳥さんが不慮の(原因不明の)死亡の場合 欧米では病理解剖を行うことも
多く、解剖時にそのう内の繊維の蓄積が確認された、という報告が多くなっている
そうです。
絡まった繊維がそのう内に蓄積すると、新しく食べたものが消化できなかったり
新たな蓄積となってそのう内にたまってしまうこともあります。
したがって食欲の減退、便が出ない、などの症状がおこることも考えられます。
前に危険性のある食物、植物についてお知らせした際にも記載しましたが
鳥さんはなんでもかじって確認します。
インコの仲間などはくちばしの力が強いのでかじっているうちに破れたりちぎれたりして
口の中に入ってしまうことも多々あると思われます。
それを飲み込んでしまったりほかの食物を食べる際に一緒に食べてしまったりする、
そういうことが事故につながってしまうようです。
日本では 亡くなった鳥さんを解剖して調べようと考える方も少ないですし、
こういう事故の報告例は少ないようですが これは実際に起こりうる、もしくは
起こっていることだとだと感じます。

ここ最近、鳥を専門に診てくださる獣医さんも増えてきています。
それでもまだまだ不十分な状態でもあり、診てくれても適切な処置ができる
病院は少ないのが実態です。
ですからかわいい鳥さんが 悲しい事故にあわないように、少しでも長く元気に
暮らせるよう、飼い主である私たちができることは 鳥さんを観察し、見守って
いくことだと思います。
コットン製品は 鳥さんが常にかじれるケージ内での設置は避け、使用の際は
放鳥時、飼い主さんの監視のある範囲にとどめる、もしもかじったりしている様子を
確認されたら その商品は速やかに撤去廃棄し、鳥さんの様子を確認、
誤食などの様子があれば 早めの受診をお勧めします。
なお、これはすべてのおもちゃがすべての鳥さんにとって危険である、と
いうことではない、ただ、そういうこともあるのだと 心にとめていただきたいと
いう、注意喚起です。
使用されている方への批判的意思はありません。
少しでも注意喚起になればありがたく思っています。


(投稿者様掲載の鳥さん、そのう内に異物がみられます。)

(摘出された繊維片・・・・・この子は無事快復したそうです。)
この度、投稿者様にご許可いただきブログに掲載させていただきました。
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