

今回の法改正で虐待行為についての処罰などが改正されましたが 暴力、酷使、いじめ、
殺戮等の積極的行為だけでなく、世話をしないで放置する(ネグレクト)なども
虐待行為として処罰されることになりました。
いわゆる多頭飼育崩壊という例もこのネグレクトに値する行為とみなされます。
猫算というのをご存じでしょうか?
猫は成長が早く約半年で成熟するため、子猫が産まれます。
1度の出産で1~5頭の子が生まれますが、この子たちも半年すれば 子供を産めるように
なります。もちろん、子供が大きくなれば母猫も次の出産をします。
何もせず放置すれば1年で20~50匹にも増えることがあるということです。
それを防ぐために オス猫の去勢、雌猫の避妊が勧められています。
(自治体によっては補助金が出るところもあります)
犬、猫に限らず 動物を飼うということは その動物を終生飼養する覚悟が必要です。
もし、繁殖した場合もその子供たち(場合によっては孫世代も含む)に関しても
終生飼養する覚悟が必要です。
ただ、どんな飼い主さんであっても一人で飼養することができる数には
限りがあります。
もし子供が生まれたら、産まれた子の行く末も責任をもって対処しなくてはなりません。
ネグレクトを防ぐために、また不幸な動物たちを増やさないためにも
その動物の事を知り、飼養管理していくことが必要です。
では、鳥さんの場合はどうなのでしょうか?
小型の鳥(フィンチ、インコ)などは 生後数か月で発情し、巣引きが可能になります。
だいたい3~6個ほどの卵を産み、平均20日前後で誕生します。
こう考えると鳥の繁殖も猫の場合とそう変わらない増え方をする、ということが
わかります。
飼い鳥においてもネグレクトは存在します。
先日 TSUBASAにおいて文鳥のレスキューがありましたが これもネグレクトの一例
です。
当初はブリーダーなどの飼育不備の話かと思いましたが「ごく普通の愛鳥家さん」
だったそうです。
ただ、かわいくて飼い始め、カップルでヒナが増えて、それでも 里親などに
譲渡することもできず、そうするうちにより増えて管理できる範囲を超えてしまった。
管理ができないと不幸な結果を招くこともある、ということです。
まず、飼育する鳥たちのことを勉強しましょう。
どういう種類か、どういう生活をしているのか?
もし、複数飼育を考えるのであれば 繁殖についてもよく考えて準備しましょう。
小鳥のカップルは見ていても愛らしく、また産まれたヒナはかわいいものです。
でも 必ずその子の行く末を考えて飼育しましょう。
飼えない数は飼わないようにする。
・自分が管理できる数を知り、その数より増やさないようにしましょう。
・家族の同意を得て飼育するようにしましょう。
増えない工夫をする。
・カップルでの飼育はしない。
・オスとメスは分けて飼育する。
・巣材、巣箱など繁殖につながるものは撤去する。
・発情抑制(フォージングなど)
・メスの場合 偽卵などを用意する。
増えてしまった場合
・里親探しをする努力をしましょう。
(ただし、誰でも何でもいい、というわけではありません)
・一度育雛経験ができると何度も繰り返す傾向があります。
(必要がない場合は 増やさない工夫をしましょう)
なお、産まれてくるヒナはすべてが健康な子でない場合もあります。
たとえばペローシスなど、体の不自由な子も産まれるかもしれません。
そういう子も含めてどんな子も同じに責任をもって終生飼養をするように
しましょう。
飼い主さんがネグレクトなどで犯罪者になってしまうこと、それは
飼われていた鳥さんにとっても不幸なことです。
飼い主さんも鳥たちも幸せに暮らせるよう、そして新しく生まれる命にも
幸せであるように願います。
そしてそのためには 飼い主側の勉強も必要ですが 販売者側、譲渡する側も
しっかり飼い主さんに 説明することが必要だと思います。
犬、猫でなくても 同じように飼育管理とともに繁殖に関する説明も
必ずすることを求めるべきだと思います。
なお、犬や猫などは飼えなくなったりした場合に 自治体で相談窓口を設けられており
万が一の相談や 最終的な引き取りなどの対応をしていますが、
鳥を含む 小動物などに対する相談ができる窓口はまだまだ少ないですし、
そういう対応をしてくれるところを見つけることも難しいと思います。
認定NPO法人TSUBASAのような施設があることが望ましいのですが、
関東在住の方以外には遠い存在ですし、特に地方では、なかなか難しいと思います。
法改正が進んでもまだまだ犬猫中心です。
せめて自治体ごとでもいいので小動物、鳥などに関する飼育時や困りごとの相談窓口
などを設けていただくなどの改正が検討されればと思います。
せっかく「動物愛護推進員」などというものもあるのですから 犬、猫だけではない
(現状 犬、猫のみ)に対する対応などを考えてもらえるようになってほしいと
思っています。
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