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執筆者の写真Iriyama Satoruko

飼い鳥に関わること・動物の法律と法改正(15)

更新日:2022年1月31日



この度の法改正により、販売者(ペットショップ・ブリーダーなど)より購入者に対する

説明の義務などが必須となりました。


知り合いの購入などに付き合ったり、購入時の話など伺い 近畿2府県、

4店舗での購入時の対応、説明などの様子、状況などを 書きたいと思います。


購入店舗 大阪府C店(鳥専門店) 兵庫県H店(総合ペットショップチェーン店)

兵庫県K店(ペット取り扱いホームセンター)兵庫県E店(個人経営ペットショップ) 

です。

購入鳥類は セキセイインコ、文鳥(順不同)です。

セキセイインコ1羽は若鳥(生後1か月以上人なれなし)他のセキセイインコ、文鳥は

挿し餌中の雛でした。

接客態度は、いずれの店舗も好感が持てる印象でした。(個人的印象です)


店舗については どの店舗も掃除が行き届いてきれいな感じでした。

どの店でも中雛以上の子はケージに入っていましたが 平均的に1ケージ(40㎝角程度)に

1~3羽入っていました。

以前はケージ内に8羽とか入れている店も多かったので、法規制の影響か?とも思います。

ヒナの場合は 3~6羽程度が1つのプラスチックケージに入っていて、1店舗は

新聞紙を破いたものを敷いていて、ほかの店はおがくずが入っていました。

見た感じ 購入予定以外の鳥さんたちにも体調不良を感じる子はいませんでしたが

1店舗、販売ケースを並べているのと別場所に「調整中」と書いてケースに入っている子が

いました。

一応、販売用ケージに一緒に入っていた子については 特に様子がおかしい子、

傷ついたりした子は見受けられず、どの子も元気で活発に見えました。

挿し餌中で大きめの子、中雛は すべてクリッピングされていました。

店側の説明では逸走防止のため、ということでした。


購入時、すべての店舗で 店員、購入者による目視による体調チェックがありました。

目、鼻、足、爪、羽毛の生え方、お尻の汚れ、など問題がないか相互チェックです。

1店舗ですが 一度プラケースに移し、5分程度観察があり、便の状況などを見せて

くれました。

購入を決定すると、同意書へ記入があります。

店舗作成の書類を読んで 問題がなければ個人情報を記入し契約成立となります。


同意書に書いてあることには、その鳥の性別(わからない場合は不明)と

相互チェックの健康状態、店舗管理時の健康状態、などのほか

成体になったときの平均体重、体長。

飼育器具に対する説明  適切なケージのサイズ。エサ入れ。止まり木などのおすすめ。

餌やペレットなどの説明。

法律施行前にもこういう説明はありましたが 以前より丁寧になった印象を受けました。


すべての店舗で 「飼育説明書」「xxの飼い方」等の書類をもらいました。

そこにはいろいろな説明が記載されています。

説明内容は店により違うので、A5 4ページの店もあり両面コピー1枚の店もあります。

まず 飼育環境、健康管理などに対する説明は以前より詳しく感じます。

一番丁寧な店の説明書では、具体的な鳥種べつのケージの大きさなどの記載も

ありました。

季節ごとの温度管理、えさの切り替え(雛から成鳥)

食事の与え方と食べさせてはいけないものについてや 体調が悪い時の様子なども

比較的わかりやすく記載されていました。

健康管理についても メガバクやPBFDなどの説明も載っていました。

(店舗により検査対応をするところあり・・別途料金)

人畜共通感染症に関する説明もあり、これに関してはふれあい時の注意事項なども

記載されていました。

個体に関しても1店舗 犬のような血統書を付けてくれた店舗もあり どこで繁殖、

誕生日、親、兄弟の色や種(模様)の記載もありました。


法改正前には 自分でもショップでの生体購入の経験がありますが ここまで

しっかりとした説明はありませんでした。

主に口頭による飼い方などの説明、個体の状態確認もお尻や足くらいだった感じです。

どちらかというとたくさんいるヒナの中から希望の子を出してもらい、自分で

いろいろ見てチェック、それを店員さんも見ていて、そのまま購入だった気がします。

購入後、一応「書類」に購入者連絡先などの記載はしましたが 今回のような

詳細記入の「飼育説明書」はなかったかと思います。


説明書の最後には 法改正についての記載がありました。

店舗により書き方は違いますが、今回の法改正により、とされていました。

「飼い主の責任として努めるよう求められていること」

・動物を「命あるもの」として認識し、みだりに殺傷。苦痛を与える行為はしないこと

・動物の種、習性に応じた適正な飼育管理をする。

・動物の健康管理、安全を確保すること。

・みだりな繁殖により適正飼育ができなくならないよう飼育管理をすること。

飼い主に対する注意喚起だと思います。


この度の法改正では 対象動物が犬・猫に指定されていて 鳥や小動物に関しては

未だ規制外です。

ただ、今後は 他の動物にも同様(大きさや数などには変化が出るかと思いますが)に

規制がかかるといわれていますが それでも今回の調査?で 今までとは

変化が出てきている(良い方向に)と感じました。

ただ、どこでも変化がある、とはいいきれませんが チェーン店などでの変化は

全国的な変化とも感じますし、変化していく店が増えることで 非対応だったお店にも

影響してくれるのでは?と期待します。


なお、説明書にはペットショップ自身の免責事項も記載されていました。

・買い上げ後の返品、

・返金、交換の対応はしないこと。

・購入後発覚の先天性疾患、感染症等についての保証不可。

・購入後の死亡に対しても責任はもたない。

などについてもしっかり記載されていますので 店舗での確認時の購入者、店員との

チェック等をいい加減にしてしまわないよう注意が必要だと感じました。


この度、購入した鳥たちはその後、各飼主さんが獣医師による健康診断を実施し、

すべて問題なしでしたので そこはよかったと思いました。


(この結果は一部の店舗であり,感想については あくまでも個人的見解です)





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