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執筆者の写真Iriyama Satoruko

神戸市 外来生物考



今月の神戸の広報誌の表紙です。


動物関係の特集的なものはめったとないのですが やはり外来生物に関しては様々な問題が

多いようです。

神戸市は港町ということもあり船や荷物に紛れてやってくる外来生物が多いようです。

特に昆虫やな植物は小さくて見つけにくかったり 卵や種子などの状態で入って

きてしまうようです。


神戸市で問題になっているのもヒアリやツヤハダゴマダラカミキリなど、

植物ではナガエルツノゲイトウが記載されています。

こういった昆虫、植物は やはり港湾地域や埋め立て地においての繁殖が問題で

これから内陸に広がらないための工夫などが掲載されていました。

昆虫についたは飛来させないための工夫として夏休みに 六甲アイランドで

虫取りをしてもらう企画や河川での外来種の捕獲なども計画されています。


それと同時に アライグマやミシシッピーアカミミガメなどの問題も掲載されています。

これらは もともとペットとして国内に入ってきた動物です。

(ペットではありませんが 食用として輸入された アメリカザリガニ・ウシガエル

や毛皮目的だったヌートリアなどの例もあります)

こういった動物たちの問題は日本国内に天敵になる動物がいないことで繁殖し続ける事、

また 食料として国内の在来種を襲うことで、希少な在来動物への影響が大きい事

などがあります。

アライグマやアカミミガメなどが野生化した原因は 主に人による飼育放棄です。

TVなどの人気や小さい時のかわいらしさにつられて安易に飼育、大きくなったら

飼い続けることができなくなって飼育放棄。

そうして野外に放たれたものが繁殖し、様々な問題を起こしています。

同じように河川や池に放たれたブルーギルなども大きな影響を与えています。


実際過去にもこういった外来生物の影響による在来種の絶滅例は多く、鳥類も

多種絶滅してきました。

国内でもたとえば 沖縄のヤンバルクイナやアマミノクロウサギなど、ハブ駆除目的で

持ち込まれたマングースの捕食による被害が憂慮されています。


今回は神戸市の広報誌ということで

神戸市長 久本さんも 

「神戸を想う」

というタイトルで在来固有種の保護と

外来種のことについて

寄港されています。








前記にあげた動物以外にも河川池などのブルーギルやブラックバスなどの魚類。

アゾラ、オオフサモ、ウォーターレタスなどの水性植物などの繁殖も大きな問題です。


この記事は神戸市という限られた地域での話ではありますが 国内のそれぞれの地域に

おいても 外来生物の事を考えることの大切さ、在来種の保護を考える活動を

全国的に広げていってほしいと願います。



ちなみに神戸市の場合、特定外来種に指定されている鳥類は ソウシチョウです。

この鳥は大陸から飼い鳥として国内に持ち込まれました。

かわいらしい姿ときれいなさえずりで人気もありましたが 籠脱けしたり、

飼いきれずに放つ人がでたりまた業者による大量の飼育放棄してなどが原因で

繁殖しました。

今 関東で問題になっているワカケホンセイインコのような大型でもないので

大きな被害がないように思われがちですが 国内の固有種に比べて

繁殖力が強く、在来種の繁殖地域への影響などが問題視されています。

また、大きな群れを作る性質があるため 地域によっては 騒音被害なども

問題視されています。




たとえ小さな鳥であっても、みだりに野外に放つのは絶対にいてはならない行為です。

虫でも、魚類でも 外来生物は 在来種にとっては脅威です。

ペットとして購入したのならどんな動物でも必ず最後まで責任を持って飼育してください。

最後まで責任が持てなければ飼わないようにしてください。




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