
先日掲載されていた新聞の記事です。
この度動物愛護法が改正された中、該当する取扱業者については 様々な規制が
制定されました。
そんな中 この記事では 自治体による法改正後の業者の状況などについての
調査について書かれていました。
(この度の法改正の対象動物が犬・猫に限られているため、この調査の対象は犬・猫です)
まずこの調査が行われたきっかけになったのが今年3月に判決が出た、
長野県松本市でのブリーダーによる400頭にものぼる犬の虐待事件でした。
飼育放棄や不法遺棄、虐待などといった行為を減らすため、今回の法改正では
はっきり数字表記して規制されていく形になりました。
しかし、法規制は正しく実施されているのか?
また業者はどのように対応しているのか?そしてその後の問題点など、
129の自治体に対する調査です。
また同時にコロナ下における動物愛護行政に与えた影響なども調査されていました。
今回の調査において 法改正後各自治体が取扱業者に対し、立ちり調査を実施
できていたのは、半数にとどまっているそうです。
中には自治体そのものがまだ業者への説明や周知さえできていないところが
12件あったそうです。
結果としては 調査された中で77件の自治体で条例違反が見つかったそうです。
違反は ケージの大きさや一人当たりの管理頭数など。
他の36の自治体でも6月までに基準との乖離が大きい業者も見つかっています。
また、コロナ下の影響などを調べた結果 譲渡会などの開催がしにくくなっているなどの
状況もわかってきたそうです。
コロナ下においては 在宅の機会が増えたこともあり ペット業界全体の需要が
高まっている傾向があるということで、これは 犬・猫のみならず他の動物にも
同じことが言えていると思われます。


また ショップにおいて販売された犬・猫において 繁殖後、小売りに卸すすまでに死亡した件数についても調査報告されていました。
この死亡例は 産まれてから販売されるまでに、病気などの理由により流通前に死亡した
数です。(業者による自治体への報告が義務付けられています)
この結果において犬の場合に比べ 猫の死亡例は増えていて、この理由の一つに
猫の販売数が増えていることで 犬をやめて猫のブリーディングをする人が増えたこと、
結果 猫の飼育に不慣れな人が扱う例が増えたこと、などがあげられています。
犬に比べ猫のほうが感染症が広がりやすいことや、犬よりストレスに弱いなどの
問題もあるそうです。
この問題を受けて 獣医さんがコメントされています。
「素人が繁殖に手を出すべきではない、犬と同じ扱いや環境で飼育していたら問題が
起きて当然だ」
犬・猫の事で一見 鳥には関係ないように見えますが 正直 鳥に置き換えても
通ずる話だと思っています。
鳥もまたコロナ下においてペットとしての需要は上昇傾向にあり、ショップには
多くの鳥たち、ヒナもたくさん販売されています。
今回の記事で 猫の死亡原因のこと、そのまま鳥にもありうることだと思われます。
鳥も、特にヒナは感染症にかかりやすく、ヒナ同士もうつりやすい状況にあります。
ペットショップでは 同時期に仕入れたヒナをまとめて同じケージで展示したり、
給餌の道具を使いまわすなどするため、感染した個体が1羽でもいると、
あっという間にほかの鳥にうつってしまいます。
また、個体により感染しても症状が現れていないものもあり、そういう子が
普通に販売されることで 飼育者の家庭内で感染を広げたりする危険性もあります。
飼い鳥の病気として問題になっているPBFD,BFDについてもヒナの感染、死亡例も
多いことで知られています。
また、鳥は猫よりもはるかにストレスを受けやすい生き物です。
特にヒナは 感染症対策、ストレス軽減とともに温度管理なども必要で、
獣医師さんのおっしゃる通り
「素人(飼育方法や管理不法のわからない者)は手を出すべきでない」
といえるのかもしれません。
そもそも、その動物を扱うためにはその動物の特性や性質など その動物に関することを
しっかり勉強する必要があるのだと思います。
(これは 販売者も、ですが飼育者にも同じことがいえると思います)
普通、ペットショップでは 犬・猫だけでなく金魚や熱帯魚、ハムスター、ウサギ、
鳥も多種扱っています。
それでは ショップでは扱うすべての動物に関して正しい知識をもってあつかって
いるのでしょうか?
哺乳類と一口にいっても大きなゾウから小さなネズミまでありますし、
クジラなどのように水性の動物までいます。
似ているようでも猫と犬では性質も扱い方も違っています。
同じ犬でも大型と小型では飼育方法など、また違う扱いになります。
多種を扱えば扱うほど多くの知識が必要ですし、今回の法改正においても
「動物に関する専門的な知識」を求めています。
でも、犬・猫以外の動物に対しての「専門的な知識」を求めることは、現状の資格試験
においては 十分とはとてもいえない状態かと思っています。
今は犬・猫中心であっても 次は他の動物(ほかの哺乳類、鳥類、爬虫類等)に
対しても法改正は行われていくと考えられます。
繁殖者も販売者もそして飼育する方々も 一つ一つの命に正しく向き合うための
知識づくりを計っていただきたく思います。
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