家禽であるニワトリの場合、重宝されるのは卵を産むメス。
雄鶏は食肉以外に重宝されることはない・・・・これはヨーロッパでも同じ事情だった
ようです。
ヨーロッパでは、肉としても需要が少ないらしく ドイツでは 2019年には
「オスのヒヨコを選別して殺すこと」は合法とされていました。
動物愛護の先進国として評価の高いドイツ、意外な話でした。
ただ、ここにきて動物愛護団体など、反対の声が多く上がっていたようで、
結果 ドイツでは2022年度からは オスのヒヨコの殺処分を禁止し、2024年までには
孵化後ヒヨコが苦しむことのない時期での処分に切り替えることが発表されました。
(孵化間もない意識のはっきりしない状況での処分を意味するようです)
一瞬ひよこたちに救いの道、と考えましたが複雑な感じです。
ヨーロッパ各国でも オスのヒヨコに対する処分は普通に行われていて、
2020年までは ドイツはもちろんフランスやスイスにおいても、孵化したヒヨコを
選別後 オスは生きたまま粉砕機にかけて処分するという行為が行われていた
時期もあったそうです。
2020年以降は 粉砕機の使用は止められましたが ほとんどの国でガスなどによる
殺処分が実施されています。
ただ、ヒヨコの雌雄の選別は孵化後にしかできない、ということもあり
ドイツでは「卵の状態で孵化前の胚の選別方法が可能になる前までは、ガス等による
殺処分を認める」ことになったそうです。
2009年 EUでは、即死させたヒヨコに限り粉砕機の使用を合法としているそうです。
確かに日本に比べるとヨーロッパ各国は動物愛護活動にかなり熱心だと思われます。
それでも このような悲しい行為が行われていることはショックでした。
この記事を見て ふと思ったのが 日本国内の事情です。
日本では果たしてどうなっているのか?
そう考えると背筋の凍るような気持ちにもなっています。
同じ命として生まれながら オスだから、という理由だけでこのような行為が
世界中で横行している。
この問題についても考える必要を感じています。
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