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執筆者の写真Iriyama Satoruko

「鳥が人を選ぶ」ということ  (3)


この記事を書くにあたって 飼い主様から承諾をいただきました。

この子は うちで産まれたセキセイインコの男の子です。

この子は今 新しい里親様のもとで 新しい仲間、家族を得てとても幸せに

暮らしています。

いろいろありましたが この子は本当に幸せになったと感じています。

でも この子は本当は別の家族のところへ行く予定でした。

なぜ、この子が今の家族を得たのか?

実は この子は 自分で家族を選んだのです。


うちでは 基本 里親さんにもらっていただく場合 予約を優先しています。

もちろん、予約してもらったからと言ってすぐに生まれるわけでもないのでそれを

了解してもらってのことです。

その時もやはりそうでした。

その人は 長く鳥を飼っていた年配の方で、前の子を闘病の末なくされてその子に

よく似た子を探しておられました。

前の子はしっかり病院に通って治療されておりその子についてもいろいろお話しました。

ただ、彼が高齢であることなどがあり いろいろ里親募集のところをあたっても断られた、という話でした。

高齢者だからと言って断る理由はありませんが 鳥は結構長生きです。

ですから高齢者の場合、もしも事故や病気などでお世話が難しくなることがない、

とは言い切れません。(もちろんすべての方に共通ですが)

それで その方にはもしもの時に責任をもって世話のできる家族がいるか、鳥の病気の

通院など世話についてもしっかり配慮できるかなど正直 普通の里親希望者のかたより

厳しくお話を伺いました。

結果 ご家族の方々の理解、お近くにいる娘さんが お世話をしてくれる約束が

できたことなどあり、お話を進めることになりました。


ただ その方から頼まれた時点では抱卵している親はいなかったので 早くても

1か月以上お待たせする可能性、それでもまだかかる場合もある旨連絡しました。


そして結局初めてご相談を受けてから約1か月後この子が産まれました。

その人はできたら 前の子と似た青い色、女の子が希望でしたが

産まれた子なら どんな子でもということで、それではこの子で、という形で

話が進みました。


無事に成長し、色はブルー、ただ、男の子でしたのでその旨連絡すると

名前も考える、どういう飼い方がよいかなど熱心にお話いただき

お渡しの日取りなどを連絡するに至りました。


ところが そろそろ、ということで最終の日取り決定をお話するころになって

急に食欲がなくなりました。

準備のため 親から離したのが原因の可能性かと考え 親元に戻して

そのことを連絡し、少し日取りの変更がある、とお知らせしました。




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