top of page
執筆者の写真Iriyama Satoruko

「鳥が人をえらぶ」ということ (6)


普通 鳥をお迎えする、という時 あなたはまず何を考えますか?

・こんな子が欲しい   種類、性別、色、など

・うちの子のお友達(もしくは連れ合い)が欲しい

・家族の希望で鳥を飼いたいと思った

いずれにしても主体はあなたの考えです。

あなたは ペットショップなどに出向いて 鳥さんを見てどの子がいいか考えます。

そして この子が、と店員さんにお願いして見せてもらう。

気に入ったら、連れて帰る。

例えば 「お友達」としてお迎えに行ったとしても そこに行くのは

「鳥さん」ではなくあなたが行って選びます。

連れて帰って初めて対面させるわけですから 仲良しになれるか?は分かりません。

気が合わなかったり、喧嘩になる場合があっても それはそれで仕方のないこと

かもしれません。(生体の返品は禁止ですから)

かといって うちの子を連れてペットっショップに行く、という選択は

あまりお勧めできません。


当然 鳥さんも私たちと同じ生き物ですから 意思も持っているし好き嫌いも

あります。

中には 認定NPO法人TSUBASAのように 鳥の譲渡に対してホームステイなど

時間をとるところもありますが一般的ではありません。

早い話が その子のその後の運命はその人にゆだねられるわけです。


実際 自分が里子に出す場合もほぼ 人に選んでもらう、という形でしたし、

お迎えする場合もそうでした。

ある意味 それが当たり前の感覚でした。



今回 伺ったおうちの子も 里親募集でお願いした子でしたので

もらっていただいたご家族の方に選んでいただいた子です。

(もっともこの子は一人っ子でしたが)

ただ この子のご家族は本当に勉強熱心な方で 鳥のこともたくさん勉強して

いただいていました。

その子(Pくん)もすっかりご家族になつきとても幸せに暮らしています。

ご家族はPくんにすっかり夢中になり 鳥たちのことをもっと知りたいと

思われたそうです。

それで Pくんのお友達として亡くなったRちゃんをお迎えされたのです。

Rちゃんは、ご家族が我が家に迎えに来られ、連れて帰られた子でした。

Rちゃんもご家族に愛されてPちゃんにも気に入られて幸せだったと思います。

おかあさまも、おとうさまも、お嬢様たちも2羽を大切に慈しんで

おられました。

だから 亡くなった子とは本当につらい悲しいことだったと思います。

そして 同じように・・・もしかしたら 人よりもっと

Pくんにとっても悲しいことだったのでしょう。


そんなご家族の一番苦しい日に この子はやってきたのかもしれません。


閲覧数:21回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page