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執筆者の写真Iriyama Satoruko

「鳥が人をえらぶ」ということ  (FIN)


実は後日談があります。


Fちゃんの里親をお断りした方、その後また申し込まれ一応承ったのですが 次に産まれた子も結局 里子には行けませんでした。

その子も譲渡直前に体調不振になり 急激な体重減少、食欲不振に見舞われたのです。

通院の結果は Fちゃんと同じ、特に異常はなく、給餌とサプリメントの投薬になりました。

その後もその方は なんとか里親になりたいという希望を持っていられましたが その状態での譲渡は無理で結果断念してもらいました。


まったく理由はわかりません。

その人は決して悪い人でhない、と思いました。

でも この子もFちゃんも そこは選びませんでした。

2羽とも 彼らの意志だったと思います。


Fちゃんは今の家族とPくんを選び、また家族にも望まれて新しい生活を得ました。

あとの子も 結局うちに残りましたが 新しい友達ができてすっかり健康になりました。


鳥に限らないとは思いますが 彼らは彼らなりに不思議な力を持っているのではないでしょうか。

私たちがそうであるように 彼らも彼らなりの力で自分が幸せになれる道を探しているのではないでしょうか?

ただ 大多数の子は自らの望みに関わらず人間の思うままに新しい家族のもとにもらわれていきます。

知らないところ、知らない世界、不安もたくさん抱えながら 新しい世界に行きます。


だからもし今回の子たちのように譲渡前にこの子たちの小さな訴えに気づくチャンスがあったなら

その望みをかなえられる道を選んでやることができればと思いました。


一つ一つの小さな大切な命 どの子も幸せに暮らしていけれるようにと切に思います。



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