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執筆者の写真Iriyama Satoruko

TSUBASAさんの絆祭に参加させていただきました。

絆祭とは ヤマザキ動物看護大学の学園祭で TSUBASAさんは 2014年から参加されて

いたそうです。

学生さんに鳥の事を知っていただきTSUBASAの活動や その必要性などを知って

いただき 鳥の素晴らしさとともに扱い方の難しさなども学習していただいて

いるそうです。


昨年は コロナの影響で 中止となりましたが 今年は オンラインでの開催、

ということで 初めて参加させていただきました。


まずはTSUBASAさんの施設紹介、そしてレスキュー活動の紹介があり

ついで ヤマザキ動物看護大学の島森教授によるお話、ついで

愛鳥家さんインタビュー 最後は 参加者との懇親会もあり なかなか

有意義なないようでした。


今回 島森先生のお話は「動物関連の法律」「動物管理業」などに関する

お話で この度自分がかかわってきたことだっただけに非常に関心があり

勉強になりました。

先生はご自身がこれから資格を取るための活動をされており そのために

かなり研究されており頭が下がりました。

先生が取扱業をしようとされている理由の一つが国内のブリーダー問題にある、

というのもとても共感できました。

この度の法改正(令和2年)により「動物取扱責任者」の資格所得において

基準がきびしくなりました。

第一種動物取扱責任者資格を取るためには

1)獣師など専門大学において卒業資格のあるもの

2)動物取扱施設などにおいて半年以上の職務経験があるもの

3)動物飼育管理経験が1年以上あるもの

4)各市区町村が定めた動物関連資格試験の合格者

のうち

1)のみ

もしくは2)か3)にあわせて4)

の必要性が定められています。

ただ 法規改正前は 1)~4)のいずれかを満たしていれば 申請可能でした。

(もちろん、申請後施設の確認など各市区町村の担当者による審査に合格の必要あり)


今回 先生は 国内の鳥のブリーダーの廃業危機を訴えていらっしゃいました。

現状 国内の鳥のブリーダーの大多数は 昭和の頃から続けてこられた高齢者に

なるそうです。

ただ、高齢者さんに対しても今度の法改正により 少なくとも資格試験をうけるか

もしくは専門学校の卒業が求められる形になります。

高齢者さんは 今更試験を受けることに抵抗があり そこまでしてまでも

資格を取ろう、とする人はおらず その結果 ブリーダー(場合によっては

小鳥屋さんなど)が廃業、ということになってしまうそうです。

これは 鳥業界にとって大変なことだと思います。

確かに一部 扱いが悪くいい加減なブリーダーさんや 販売者もいますが

昔から鳥を好きで専門にやってきたブリーダーさんたちの中には

ある意味 獣医さんにも劣らない鳥に対する知識がある方も多くいらっしゃいます。

今のように鳥専門獣医師のいなかった頃は 小鳥屋さんで治療などをしてもらって

いました。

そういう方が 廃業されてしまう、ということは大変なことだと思いますし

そういう方こそ 続けていただきたいと思うのです。


法改正により 正しい知識や資格を持った人が管理する。

それにより 虐待行為や安易な飼育などに歯止めがかかる、という考えも

大切なのかもしれませんが 昔からの経験や知識を持つ方を大切にすることも

必要なのではないかと思います。


日本人は 昔から飼い鳥に親しんできました。

江戸時代などは一種の飼い鳥ブームがあり、多くの人が鳥を飼育していたそうです。

(多くは捕獲された野鳥で、今は捕獲が禁止されています)

S50年代ごろから 犬、猫の飼育者が増えるに伴い 鳥を飼育する方が減少傾向に

あったようですが 最近になって ことり喫茶 などの影響もあり 鳥を飼育する

方が増えてきているようです。


「おばあちゃんの知恵袋」というわけではありませんが 知識を持った先人さんたちの

お力も大切にしながら共存する道が見つかってほしいと思っています。




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