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執筆者の写真Iriyama Satoruko

バードウォッチングにでかけませんか?(3)



留鳥として 1年中見られる鳥さんのひとつ、カルガモさん。

カモといえば渡り鳥として考えますが カルガモはあまり渡りをしません。

もっとも寒い地域などでは 県をまたぐくらいの渡りはしますが ほとんどの場合

育った地域で暮らすようです。

寒い北海道などでは少なめですが、本州以南ではふつうにみられる鳥さんで ヒナが

産まれる時期には ヒナの移動で親について行進する姿が よく話題になりますね。


うちの近郊では河川や ため池、時には公園の小さな水場などにもやってきます。

繁殖期以外は 家族(親とその年産まれた若鳥)が一緒に行動する姿も見られます。


野生のカモは雌雄の姿が違うものがありますが カルガモは雌雄よく似た姿を

しています。

雌雄が並ぶと幾分オスのほうが濃いめの色あいをしています。


繁殖期、卵を抱いてヒナを育てるのは雌のみの仕事です。

極たまに巣を守るオスもあるようですが ほとんどは雌が単独で行うようです。

雛が産まれるとしばらくは巣の近郊で暮らし、ヒナが大きくなるといわゆる

「お引越し」をします。

カルガモはカモの仲間の中でもヒナの成長が早く ほかのカモたちより早い時期から

歩くのも得意になり、引っ越しについていける体力を持っています。

また 親鳥はヒナに食べ物を運ぶこともしません。

雛は 生まれてすぐに親の後をついて自分で食べるようになります。

他の鳥より スパルタ式な子育てをしますが 天敵である 猫やカラスが来ると

親鳥はしっかり威嚇してヒナをまもります。


うちの近郊の河原でも巣作りすることもあるようですが 何度か豪雨で 巣やヒナが

流されたことがあるらしいと聞いています。

できれば 水流などの少ない場所で巣作りしてほしいと思います。


今年 近所のため池にくるカルガモの中に 珍客が混じっていました。

キンクロハジロの男の子です。

真っ黒な体に白い風切り羽が目立ちます。

潜水して餌をとるのでふいに潜るとどこから出てくるかわからなくなってしまい、

動画をとるときにちょっと苦労しました。

神戸のほかの地区 兵庫区の水源池などには群れで来ているようですが

このオスはずっと1羽でカルガモたちと一緒にいるので 多分迷子になっているような

感じです。

冬鳥なので もうすぐ仲間たちと飛び立たなければいけないと思いますが

なんとか無事 仲間と合流できるようにと願いながら、それでもかわいい姿を

見られるのが楽しくて観察しています。





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